福岡市南区高宮にあるおおた内科消化器科クリニックの睡眠時無呼吸症候群のページです。

血中循環がん細胞(CTC/Circulating Tumor Cells)

進行したがんでは、がん細胞ががん組織から遊離して血液中を流れていることが知られています。
がんの大きさが1.5mm程の大きさになると栄養や酸素を求めてがん細胞が血管内へ浸潤し、血液中に巡りだします。このように血液中を循環しているがん細胞を「Circulating Tumor Cells(血中循環がん細胞):CTC」と言い、このCTC検査は血液中を循環しているがん細胞を検出する方法です。

図1

①がんは、必要な栄養分を血液中から得るために新しく血管を作り出します(血管新生)。

②がんは、進行すると作り出した毛細血管、リンパ管などを通って血液中に入り込み、体内を循環します。

③がん細胞が血液を介して、他の臓器に入り込み、そこで新しくがん組織を形成します(転移)。

CTやエコ-などの検査ではがんの大きさが1cm程度にならないと判別しづらいのですが、CTC検査ではがんの大きさが1.5mmを超えると検出されますので従来のCTやPETなどの画像診断、PSA、CA125、CA15-3などの腫瘍マーカ-に比べさらに早い段階で超早期のがんの発見に期待できます。またがんの再発や転移の予見、治療効果の指標にも役立ちます。

CTCは血液1mLあたりに含まれる約数十億個の血球に対して、数個から数十個程度しか存在していません。そのため様々なCTC検出法が開発されてきました。当院では現在までに開発されているものの中で最も検出感度が優れている微小流路デパイス法を用いて検査を行っています。

検査の手順

①CTC検査は事前の予約が必要です。    ※CTC検査は自費診療となります。
採血後に検査会社で速やかに測定を開始しなければ数値の誤差が生じる可能性もありますので前もってのご予約が必要となります。

②血液 約10ml を採血します。

③約2週間で結果が来ます。

注意: 血中循環がん細胞(CTC)は転移したがんの全てで検出されるわけではありません。転移した乳がんで40%程度、転移した大腸がんの30%程度で検出されるという報告もあります。したがって、CTCが検出されないから転移が無いという保証はありません。CTなどの画像検査や腫瘍マーカーの検査を受けながら、CTC検査の結果も加えて、総合的に再発・転移を診断することが重要です。

血中循環がん細胞(CTC)の検査は以下のような場合に役立ちます

質問 回答
がんと診断されて、CTなどの画像検査で目にみえる転移は見つかっていないが、目に見えない微小転移の可能性を知りたい。 CTCが検出されれば、手術後に抗がん剤治療などの補助療法や免疫療法などの再発予防の治療を積極的に受けることにより、再発率を低下させることができます。CTCが検出されず、手術後の病理検査でリンパ節転移が無ければ、術後補助化学療法を受けずに経過観察で良い可能性があります。手術後の定期的な検査の中にCTC検査を含めれば、再発・転移を早期に発見できる確率が高まります。
がんの手術後に抗がん剤治療を受けた方が良いか、受けずに経過をみても良いかを迷っている。 手術前後のCTC検査でCTCが検出されなければ、手術後の抗がん剤治療を受けずに定期的な検査を受けながら経過観察という選択ができます。CTCが検出されれば、抗がん剤治療や免疫療法やその他の再発予防に有効な治療を積極的に受ける根拠になり、治療を受ける迷いが無くなります。
一通りの治療を受けて、現在は定期的に検査を受けているが、転移や再発が不安である。 治療後の定期検査に加えてCTC検査を加えれば、再発・転移をより早期に発見できます。がんの進行度によって転移の可能性が高い場合は3ヶ月に1回、転移のリスクが低い場合は6ヶ月から1年に1回のCTC検査を受けることにより、がんの再発や転移の状況を早く知ることができます。
がんが再発して抗がん剤などの治療を受けているが、治療効果を早く知りたい。 治療前と治療後(1~2クール終了後)のCTCの数を比較することによって、CTなどの画像検査よりも早く治療効果を知ることができます。
がんの再発・転移で治療を受けており、治療が良く効いてがんが目に見えないレベルになっているので、治療の回数を減らすことを考えている。 再発・転移したがんを消滅させる(根治する)ことは抗がん剤治療や免疫療法など先端医学で治療しても非常に困難です。しかし、がん細胞を縮小させたり休眠させることによって、がんと長期間共存して延命することは可能です。このようながんとの共存を目指す治療では、治療を継続させる必要がありますが、がんが目に見えないので治療の間隔や回数を減らしたり、中断することを判断することは困難です。 このような状況の場合、数カ月毎のCTC検査を利用すると、CTCが検出されないときは治療の回数を減らし、CTCが検出されると治療を再開するという方法も可能になります。

CTCは血液1mLあたりに含まれる約数十億個の血球に対して、数個から数十個程度しか存在していません。そのため様々なCTC検出法が開発されてきました。当院では現在までに開発されているものの中で最も検出感度が優れている微小流路デパイス法を用いて検査を行っています。

※費用については、患者様の状態により検体の量や輸送代が異なるためスタッフにお伺いください。

ページトップへ戻る